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2008/08/28

蝉の抜け殻

秋の肌触りのする風が吹いていた
時間待ちをしていた。
大きな椿の木があって
下を覗き込んだら
蝉の抜け殻が鈴なりになっていた
優しくなった陽射しに反射しながら
触れるとカサカサゆれて
夏への旅立ちの跡って感じがしていた

でもその中に少し色が濃く重たそうな抜け殻があった

それは抜け殻ではなかった
抜けきれなかった
蝉の骸だった
背中はばっかりと割れていたけれど
少し背がこんもりとでていたけれど
羽は出る事はなかった
そのままの姿で硬くぶら下がっていた

雨で冷えたのかな
力がなかったのかな
そんなことを思いながら

私の中の抜けきれなかった骸が
ゆらゆらと揺れた。

もうすぐ秋が来るよ
葉も落ちて
土へかえって

もうすぐ秋が来るよ
重さも硬さもなくなって

もういちど
夢みよう

あの空の

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