落ち葉
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手放そう
うーんと
手放そう
少し遠くに離れるんだ
さよならじゃない
心地いいところまで離れるんだ
楽になって
笑っていられるまで
だから
手放そう
さよならじゃない
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蛍
今夜の月が
霧の和紙に包まれました
雨の匂いを含んだ虫たちが
空の習いをはじめます
点滅しながら
この世とあの世
消えては現れ
願いはひとつ
そんなに急いで
遠く高く
飛ばないで
伸ばしたこの手に
もうしばらく
届くところで灯っていて
身近な願いの光の道筋
目を瞑っても辿れますよう
やがて
見上げる真夏の夜空に
動かぬ星がたくさんに
瞬き見ていてくれるでしょう
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人は大波ばかり待っている
毎日小波
歩かない足元
砂をさらって
立てなくなるよ
人は大波ばかり待っている
営む小波
海の歌
刻む貝の横助
辿る思い出の針
人は大波ばかり待っている
約束夕日
海の中の夜
ぷちぷちつぶやく
白い白い波の泡
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薄葉の季節
ほんの少しの
すれ違いに
どうして私は
不安でしょう
葉擦れ
木々は
さわさわと
安らぎ歌って
いるというのに
木漏れ日
きらきら
微笑んで
いるというに
嫌いと言葉を編んでは
寂しくなって
あなたと同じと
ほどいている
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くたくたで
ふらふらで
なんとか
らしく
どうやらかたち
これでいいかな
なんとかいいかな
きょうがおわる
きょうのわたしが
なんとかおわる
ふとんよ
まってて
いまとぴこむよ
ふんわり
ぬくぬく
つつんでね
あしたのわたし
ここから
めざめる
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いつも しかめっ面
口を開けば文句ばかり
話しかけると しゃーしか!(うるさい)
高度難聴のTさん。
鳥の囀り聞こえません
風の渡る音聞こえません
海のさざ波聞こえません
愛する息子の声聞こえません
可愛くて仕方ない孫の声聞こえません
無音の中で
記憶を繋いで
日々を暮らします
先日風邪をひいて
高熱が続きました
ようやく元気になられて
ホッとしましたが
前にもまして
笑顔がみれません
久々美容室にお誘いしました。
無言のままついて来られて
「短くして! }と一言のみ
カットしてる間も無言で
しかめっ面で
終わって鏡を覗くと
にっこり
「すっきりしたね」と問われたので
「えぇ、すっきりしました」と書くと
また
にっこり
ねぇねぇ
今日はTさん笑ったよ
よかったねえ
と喜びあった
喜ぶ顔が見たいのです
どんなときも
年齢も
認知症も
難聴も
関係ないところで
喜ぶ顔がみたいのです
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久々に海ノ中道海浜公園へと出かけた。
以前同僚だった人たちと・・・。
もうそれぞれがそれぞれの道を歩いていた。
年齢もさまざまで、環境もさまざまで、
数ヶ月前まで一緒に働いていた仲間だった。
暑くもなく寒くもなく、穏やかな一日だった。
他愛もないことで笑った。
風が吹いてた
草花が揺れてた
時間がやさしく流れてた
この公園は私にとってそんな場所。
二十年も前にできた公園で、
開園したばかりの頃も出かけたことがある
あの時もこんな風だった
あの時一緒だった人は今はどうしてるだろう。
あの時間を共有したあの人
元気かな
きっとまた思い出す
今日の日のこと
願いと思いと共に・・・
笑い声を
他愛もない事を
穏やかな日をありがとう
そしてまたそれぞれの明日が来るんだね
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