十三人の刺客 独断と偏見感想
広島・長崎に原爆が落とされる100年ほど前の・・・のテロップで始まる。
きっと、人の残酷さ・残忍さを表現したかったのでしょう。
かなり激しい映像です。見終わって、かなーーーり疲れました。力入って肩こります。
ラストの集団の戦闘シーンは、もう見方か敵かわからないくらい入り混じり、
頭も気持ちもグチャグチャになります。
ストーリーは、悪を善が裁くとゆう、単純明快なのですが・・・
私には、その悪側と善側が表裏一体のように感じられました。
稲垣吾郎さん演じる、将軍の弟の冷血暴君
戦をしなくなり、サムライの魂(生きがい)を失い、刺激を求めて、非日常をむさぼる。
「よが将軍になるのだ・・・徳川ももうすぐ終わる」(私みたいな、冷血非道な人間が将軍になる世の中はおかしいだろ!)
運命と人を試すかのように、非道を続け、刺客の罠だと忠告を受けても、笑みを浮かべて、その渦中に入る。
ほんとは、何かを信じたくてしょうがないのでは・・・と思えました。
「戦はいい、死が近づけば、感謝の気持ちがでてくる。よが将軍になったら、また戦の世の中にしよう」と冷笑する。
かたや、役所行司さん演じる、サムライ。
やはりサムライとしての死に場所を探していた・・・。でも方向は、世の為人の為。
観るには体力と気力いります。PG-12で・・・遥か年齢越してる私ですが、
見終わって、フラフラになりました。お恥ずかしいけど。
最初のテロップを出すのなら、もう少し深みが欲しい。
しかし、豪華キャストでしたね・・・。
作品としては60点かな。
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